まじめなAVプロダクション社長のブログ

AV業界のことを、詳しく語るサイトです

第27回 AV女優として成功するには ①

これまでに何度か触れましたが、AV女優というのは寿命が短いんです。パッと現れて、いつの間にかフッと消えてしまうことがほとんどなんです。

なぜかというと理由は簡単で、お仕事がなくなってしまうんですね。AVだけで生活できればいいんですけど、お仕事がなくなってしまうから生活ができなくなってしまうんです。それで仕方がないので、とりあえず別の仕事をしたりすると、やはりその別の仕事をしながらAV女優を続けるのは、なかなか簡単ではないわけです。

職場でAVに出ているのがばれても大丈夫な職場ってなかなかないですね。風俗店やAVキャバクラみたいなところだったら大丈夫でしょうけど。

不安定であまり稼げないAVにこだわっていても仕方がないので、きっぱりとAVはやめて別の仕事に専念するほうが現実的です。

こうしてほとんどのAVモデルさんは短期間で業界を去ることになります。

さて、どうしてこうなってしまうのかという理由ですけど、AVデビューして、最初のうちは結構仕事が来るんですけど、ある日を境にパタッとお仕事がなくなってしまいます。またあったとしても、急に安いギャラになってしまうんですね。

理由は簡単で、出演した作品が売れなくなってしまうからです。AVユーザーの心理としては新人のAV女優というのはすごく魅力的なんですけど、一回見た後でも、また見たいと思うことはまれです。それでも最初のうちはまだいいんですけど、そのうちだんだんと他の新人女優さんにファンが移っていくんですね。

AVユーザーは、どうしても新人モデルさんに目が行くんです。「おっ、また新しい女の子がでてきたな、どんな女の子なんだろう」と思うわけですね。でもいったん見てしまうと、大半はその女の子のへの興味を失って、また別の作品を見ようとするんです。

一部の人はファンになって2作品目、3作品目を買って見てみてみたいと思うでしょうけど、その数がちょっぴりだと、やはり作品もちょっぴりしか売れないからギャラの良いお仕事は来なくなってしまうんですね。

さて、どうしてなのかを考えてみますと、まずはAV女優というのは普通の芸能界の女優さんと違って役(やく)がないんです。

具体的に言いますとこういうことなんですけど、結構前に、テレビである女優さんが同じテレビドラマで共演した俳優と少し付き合っていたことがあると話していたんですけど、数か月ですぐに分かれてしまったというんです。

理由を聞くと、彼女はそのドラマの中でのその俳優の役がかっこいいと思って、その役を演じている俳優に惚れてしまったけど、実際のその俳優は好きではなかったと言っていました。

テレビドラマとか映画だと演者さんというのは、台本があってその中で自分に割り当てられた役があってその役になりきって演技をします。表情をつくったり、セリフを覚えてしっかりその役を演じないといけないんです。男も女も割り当てられた役を立派に演じるのが仕事なんですね。

ファンというのはその役になりきった役者さんの演技をみて、その演技に圧倒されてファンになってしまうんだと思います。

個人的な話になりますが、結構前の話ですけど、アメリカのドラマで24(トゥエンティフォー)というドラマがありました。主人公はジャックバウアーというCTU(架空の団体)の捜査官でしたけど、僕はこのドラマにはまってしまって、これを演じていたキーファー・サザーランドの大ファンになってしまったんです。でもずいぶん後になってからですが、僕はジャックバウアーはよく知っているけど、俳優としてのキーファー・サザーランドはあまり知らないし、特にキーファー・サザーランドを好きなわけではないことに気が付きました。

僕は「24」のファンであってキーファー・サザーランドのファンというわけではなかったんですけど、それに気づいたのはずいぶんと後になってからでした。

さて、ここからが本題なんですけど、AV女優の場合はどうかというと、いちおう女優というカテゴリーではありますけど、テレビや映画と違って役がないんです。AVにもドラマものも、あるにはありますけど、そのドラマ部分は肝心なところではなくて本題はセックスシーンなんです。だから見ている人が一番見たいのは女優さんがセックスしているシーンなわけです。で、さらにそのセックスシーンはできるだけ自然な感じがいいんです。

さらに掘り下げますと、肝心なことは、その女優さんの演技ではなくて、素(す)の女優さんのセックスを見たいと視聴者は思うんです。ここが一般の女優さんとAV女優さんの最大の違いです。

視聴者は演技は見たくないんです。見たいのは、その女優さんの素顔なんですね。どんなに激しく感じているように見えても、それが演技だとわかってしまったら視聴者はがっかりするわけです。女優さんがどんなに頑張っていても、です。

視聴者が見たいのは、カメラの前なのに、恥ずかしいけど、本気で感じてしまっている一人の女性の表情と体です。男性が興奮するツボはそこにあります。って言うか、そこしかないと言ってもいいかもしれません。

 そういう意味では、AVというのは根底においてドキュメント映像だといっていいと思います。つまり、一人の女性がカメラの前で初めて裸になって知らない男に体をゆだねていき、その中で性において成長していく過程といった感じでしょうかね。

AVファンというのはこうした目線でモデルさんを見ていると思って、間違いないと思います。

 しかし、そんなふうに言ってみれば、きれいでうまくまとめた感じにはなりましたけど、実際には10本も撮影すればもう撮影しようがなくなってくるというのが現実です。

大抵のモデルさんは、数本経験すると、ある程度は撮影に慣れてきます。そうすると最初の初々しい感じがしなくなってしまって、かなり落ち着いた感じになってきます。そうしたことが視聴者が見たいことかというとそれは違うんです。

恥ずかしがりながらも、性に対して徐々に大胆になっていき、カメラの前でも、どん欲に感じていく様子という理想形があって、そうした流れをできるだけ丁寧に追っていくというのがAVの王道ということになるのでしょうが、そうした様子を実際に撮影する、つまりカメラに収めるというのは容易なことではありません。おかしなたとえかもしれませんけど、それは野生動物の生態を捉えるのと同じくらい難しいと思います。

 しかし、ごく一部なんですけどすごく長い期間にわたって人気が継続しているAVモデルさんがいます。その代表がつぼみさんです。つぼみさんのギャラは高額のままです。これだけ長期にわたってAVに出演しているにもかかわらず、ギャラが下がらないのは驚異的と言わざるを得ません。それは人気があるからこそですけど、それでは、つぼみさんはどうしてそんなに人気があるのでしょうか?

すごい美人かどうかと問われると、微妙な感じがします。しかし、ずっと見ていると大抵の男は好意を抱くようになると思います。つぼみさんを見ていると、いつも素のつぼみさんを見ている気になります。だから知らずに好きになってしまうんですね。

さて、これは知っている人には当たり前の事実ですが、つぼみさんはAVというジャンルですけど、表情が豊かで、すごい演技力の持ち主です。さて、しかし僕は先ほどAV女優には役者としての役がないと言いました。ではつぼみさんは何かを演じているのでしょうか?答えは「素のつぼみさん」だと思います。

つぼみさんは、つぼみさんを演じているのだと僕は思います。つぼみさんのファンはつぼみさんを見て、それを本当のつぼみさんだと思っていると思いますが、それは本当のつぼみさんではないと僕は思います。つまり、つぼみさんは男が理想とする女性像としてのつぼみさんを演じているのだと思います。でもそれが演技だとわからないのです。それが素のつぼみさんに見えてしまうんです。とても自然でかわいらしいんですね。

これは実はつぼみさんだけに当てはまることではなく、他のAVモデルさんにもあてはまることだと思います。今は引退されましたが、麻美ゆまさんも全く自然なかわいらしさを持っていました。そしてとても表情が豊かで多彩な表現力を持っていました。

こう考えるとやはりAVの世界でも結局は演技力が大事だ、ということなのではないかと思うんですね。(続く)

f:id:production2017:20190416030811j:plain