まじめなAVプロダクション社長のブログ

AV業界のことを、詳しく語るサイトです

第13回 コラム 最近のプロダクション事情

先日、AVプロダクションの契約書についての記事を読みました。

それによりますと、今後のAVモデル契約においては、契約書の内容が各プロダクションで共通のものとなるということでした。そしてその契約書にはきちんと仕事の内容を明確に書き、その説明をしっかりすることがそれぞれのプロダクションに義務付けられるということでした。

例えば、契約書には必ずAVであることを記載しなければならないことになったということです。

また、撮影をキャンセルしても賠償金を支払う必要はないという項目も必ず盛り込まれるということです。

AV強要の問題は、こうして確実に業界の雰囲気を変えていっています

少なくとも騙されたり、脅迫されたりしてAVに出るということは、今後かなり少なくなることでしょう。

こうして社会がこの問題に敏感になると、警察に相談して解決することも容易になります。

これまでは、警察に行って相談しても、あまり相手にされなかったことも、こうしていろいろと問題が明るみに出ると(警察も)きちんと対応してくれるようになるでしょう。

警察がきちんと対応するということになると、プロダクションも簡単にモデルさんを脅迫したり騙したりできなくなります。

また、なによりAVメーカーが慎重になります。どういうことかと言いますと、プロダクションにとってAVメーカーは最大のお客様なわけです。そしてモデルさんがプロダクションに騙されてAVに出演したとして、そのことを警察に行って相談したとします。そうすると警察は騙したプロダクションだけでなく、撮影を行ったAVメーカーにも捜査を広げることになります。そうするとAVメーカーは当然、そうした問題に巻き込まれないように慎重にならざるを得ません。

つまり、撮影前にAVメーカーも本当にこのモデルさんに出演をお願いしても大丈夫なのかどうかしっかり審査してから撮影を行うようになります。だって、たくさんのお金をかけて撮影してもあとで問題が発生してしまったらそれを商品にすることができませんから、一番損をするのがAVメーカーなわけです。

これまではプロダクションが大丈夫ですと言って、何かあったらプロダクションに責任を取ってもらえばいいと簡単に考えていたAVメーカーも、今後は自分で気を付けないといけなくなるわけです。

このようにして、明らかにAV業界は健全化に向かっていると思います。

ただ、業界の中ではこのようなことは、実はほとんど影響がありません

なぜかというと、ほとんどのプロダクションはずっと前からちゃんとやっているからです。むしろこんなことで困ったなぁ~と頭を抱えているプロダクションのほうが珍しいと僕は思っています。

逆にAVに出てもいいかなと考える女性が増えてしまって、AVモデルのレベルが上がってきていることのほうがAVプロダクションの悩みとなっているくらいです。

今は本当にきれいで、かわいい、若い女性がAVモデルになる時代です。むしろ相当の美人でないとAVモデルになれなくなってしまいました。

皆さん、考えてみてください。もしAV業界がひどいことばかりしている業界なら、多分こんなにたくさんのきれいな女性がAVモデルになることはなかったでしょう。あるいはもとグラビアアイドルの女性がAVモデルに転身することもないはずです。

だから、すべてとは言いませんが、ほとんどのプロダクション、AVメーカーはきちんと仕事の内容を説明し、モデルさんの人権をきちんと考えて撮影をし、商品を作ってきたと思います。

問題はAVモデルということが簡単にバレてしまうようになり、またその証拠が半永久的に残ってしまうということだと思います。

そうしたことは技術進歩、すなわちインターネットとその影響というのが実情だと思います。

だから契約書の内容をしっかりしたものにすること自体はそれほど大したことではないと思いますけど、ただ、こうしたことがより厳密な説明を要求する環境づくりに寄与することは間違いないでしょう。

たとえば、AVに出ても大丈夫です、滅多なことではバレません。などと説明するプロダクションは減ってくると思いますし、そうなってほしいと僕は思います。