まじめなAVプロダクション社長のブログ

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第24回 AV人権倫理機構 ~作品販売等停止申請の衝撃~

AV人権倫理機構という組織があります。ここはAV出演を強要されたモデルさんたちの味方になってくれて、一緒に警察に行ってくれたり、プロダクションやAVメーカーを相手に裁判をするのを手伝ってくれたりします。

つまり、法的にAVモデルさんの人権を守ってくれて、その他の相談にも(たぶん無料で)応じてくれます。

とは言っても、僕はあまりこのAV人権倫理機構というところを知りませんけど、でも地道に一歩一歩いろんな努力をしているところだと思っています。

実は、僕は最初はあまり、関心がなかったんですね。というのは、結局、じゃあ何をしてくれるのか?ということを考えた時に、あまり大したことはできないんじゃないか、と思っていたんです。

でも、最近はこのAV業界に、すごく大きな変化をもたらしているんじゃないかと思うようになりました。すごく健闘していると思います。とても頑張って、よい仕事をされていると感じます。

その最大の功績の一つが、このAV人権倫理機構を通じての「作品販売等停止申請」という手続きです。

これまではAVに出たことがバレてしまったら、それをどうすることもできなかったんです。撮影が終わって、お金をもらって、それが商品になってお店に並んだり、インターネットで配信されると、それを取り消したいと思っても、これまでは方法がありませんでした。

しかし、このAV出演強要問題が社会問題化したことで、いろんな人がこのAVモデルさんが抱える問題をなんとかしないといけないと考えるようになったんです。そして、このAV人権倫理機構をはじめ、政治家なども含めて大きな取り組みになったんですね。そして、ある一定の歯止めを作らないといけないのではないか、ということになったんです。

つまり、確かにAVモデルになって、それなりのお金をもらって仕事として撮影したんだけど、その映像をずっと販売するのは、そのモデルさんにとってひどいんじゃないかという考えが出てきたんですね。もちろん、モデルさん本人が、ぜんぜんOKならいいんですけど、そういうモデルさんは全体のほんの一部だということなんですね。

例えば、超有名でテレビなんかにも出たりするAVモデルさんだと、いまさらAVバレたとか、もうそんなことは、どうでも良くなってますから、ぜんぜん関係ないんです。

でも、学生さんで、アルバイトでAVに出てみようと思っただけのモデルさんは、バレると大変ですよね。バレないから大丈夫と言われて、それを信じて出たら、思いっきりバレちゃったりしたら、本当に泣きたくなりますよね。そういう女性を助けてあげようというのが、この「作品販売等停止申請」なんです。

これは、AVモデルさんが自分の出たAVがいろんな形でモデルさん自身に悪い影響をもたらしていたら、販売しているところやレンタルしているお店に、そのAVモデルさんが出演しているAVをこれ以降、販売したり、レンタルするのをやめてくださいと依頼するというものです。

これが実は結構、効果があるんですね。といっても完全にというわけではないんです。インターネットの世界は、日本の法律が及ばないところも多くありますし、相手がだれだかわからないことも多いんです。だから完全ではないんです。

でも少なくとも国内に会社があって、その会社がきちんとした会社であれば、大抵は、ちゃんと対応してくれるんですね。

その代表がDMMです。(DMMは現在は名前が変わってFANZAという名前になりましたけど、今はDMMのほうがわかりやすいのでDMMで進めます。)DMMはちゃんとした会社ですのでこういう世の中の流れにはちゃんと対応するんですね。

これまでに何度か触れましたけど、DMMというのは、今やアダルト情報の発信元といってもいいわけです。ものすごく、たくさんの人がアクセスするサイトです。とても便利で詳しくいろんなアダルト情報がここにくればわかるようになっているんです。

つまりここに情報が集中し、それを見る人もここに集中しているわけです。だから、そこから情報が消える、例えば、特定のAVモデルさんの映像が消えるということは、大げさに言えばインターネットから大半の情報が消えるということになるわけです。

DMMというのはこれまで、AVバレの元凶といってもよかったわけです。でも一方で、あまりにも、ここにさまざまな情報が集中した結果、ここから特定の情報が削除されると、もはやその情報にはアクセスできなくなるといった状況が生まれているのです。

このことはインターネット上での、このDMMの対応についての大きな反響からも、その効果がうかがえます。多くのAVファンから落胆の声が上がっていますけど、それはその効果を端的に示していると思います。まさにそれは衝撃と言ってもよいくらい効果があったと思います。

しかし、大事なのは、インターネット上の情報を完全に消すことができるというわけではないということです。完全に消すというのはやはり不可能と言っていいと思います。

映像はやはり簡単にコピーされて、どこかのサイトにアップされています。根気よく検索すれば、やはり見つかってしまうのです。だからこの問題は根本的に解決されたわけではないんですね。

でも、AVに出たことを後悔する女性が大勢いて、それに対してどうしようもなかった時と比べたら、とても大きな前進だと思います。まさにAV人権倫理機構はこの問題の解決に大きな大きな一歩を踏み出したと言っていいと思います。

次回に続きます。

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